ローザ
「ラピスって、すごいよね。」
シィク
「え?」
ローザ
「原石のままじゃ何もできないけど、ラピスを加工して身につけるだけで、火を起こしたり、誰かの怪我を治したり、色んな結晶術が使えるようになるでしょ?
だからラピスって凄いなぁって思っちゃって」
シィク
「ラピスも使い込んでいけば、そのうちラピス無くても結晶術が使えるようになるっていうし、それも凄いよね。」
ローザ
「うん。最初にラピスの力を見つけた人はすごいよ。」
シィク
「でもラピスって最初はどうやって生まれたんだろう? 人の力では創りだすことは出来ないって言われてるし、うーん…。」
ローザ
「森のなかに落ちてたり、魔物が落としていったりするものね。」
シィク
「魔物たちが創りだしているのかな……?って、そうだったら、とっくの昔に解明されてるよね。
なんだか頭のなかがごちゃごちゃしてきたよ。」
リヴァル
「んなこと気にしてても、しょうがねぇだろ?
ラピスの力を使える! 生活の役に立つ! 便利! ありがたい! それで充分じゃね?」
ローザ
「謎は多いままのほうがいいのかもしれないね。」
シィク
「そうだね」
リヴァル
「……。 (ラピスは人の力では創り出すことができない、か)」
ローザ
「リヴァル、どうしたの?」
リヴァル
「んあ? なんでもねぇ。気にすんな」