Chapter2 雑談スキット『母親』


Chapter2 雑談スキット『母親』

 ローザ
「村を出るときの見送り、すごかったね。
まさか村の人達が来てくれるなんて思ってなかったからびっくりしちゃった。」

 リヴァル
「そういやシィクのお袋さんは見かけなかったよな。」

 シィク
「あぁ、母さんは負けず嫌いな人だから、『泣きそうな所を人に見られたくない』って言ってね。
でも、出発の挨拶は家で済ませてきたよ。」

ローザ
「そうなんだ」

シィク
「母さんは、本当に強い人だよ。
僕が小さいときに父さんを亡くしてから、一人で僕と兄さんを育ててくれて……。
でも、負けず嫌いで無理することが多いから、早く用事を済ませて帰らないとね。」

ローザ
「うん、私もお義父さんとお義母さんに安心させたいから、早く帰らなきゃ」

リヴァル
「ヘッ、出発して1時間も経ってねぇのに、もう帰る話しかよ。先が思いやられるぜ……。」