Chapter2 雑談スキット『将来は騎士?』


Chapter2 雑談スキット『将来は騎士?』

シィク
「兄さんの友達のサージュさん、とても話しやすい人なのに王国の騎士さまなんだよね。
騎士っていうと、もっと近寄りがたいイメージがあると思ってたんだけど、僕の思い込みだったのかも。」

ロックス
「サージュは昔からあんな感じだったよ。6年ぶりに話したが、なにも変わってなかったな。」

シィク
「強くてみんなから好かれる騎士さま。……僕もあんなふうになれるのかな?」

ローザ
「シィク、騎士さまになりたいの?」

シィク
「うーん、なんていうか、むかし兄さんが騎士になりたいって思ったのは、【強いのに身近で頼りになる存在に憧れる】、そんな気持ちからだったのかなって思ったんだ。」

リヴァル
「いや、あのサージュって騎士が珍しいだけじゃねーの?
騎士っつぅたら国の目的のために多少の犠牲は気にしねぇ。実際は汚いもんだぜ?
シィクには絶対に合わねぇ。騎士なんかやめときな。
な、ロックス?」

ロックス
「!? あ、あぁ。
あ、いや、合わないというより、俺はおすすめしないな。」

シィク
「どうして? 兄さんは騎士をめざしてたんじゃなかったの?」

ロックス
「尊敬している騎士は居たさ。
だが、騎士になりたいと思ったのは、憧れではなく、強くなって誰かを助けたかったからなんだ。
しかし現実は…、あ、……いや。 騎士になるために俺なりに頑張ったんだがな。
……難しいものだったよ。憧れだけで目指すものじゃないな…。」

シィク
「そう、なんだ…。
兄さんがそこまで言うってことは、騎士になるのって凄く大変なことなんだね。」

ロックス
「そ、そうなんだよ。はは……。」