リヴァル:
「俺、思うんだけどよぉ、薬草なんか必要あんのかよ?」
ローザ:
「え? どうして?」
リヴァル:
「ローザは、ラピスなしでもファーストエイドが使えんだから、術でさっさと治しちまえばいいだろ?」
ローザ:
「もう! そんなの気休めじゃない!
後のことを考えたら、薬を使ってきちんと治したほうがいいんだよ!」
シィク:
「だけどファーストエイドをマスターしているってことは、ローザは昔、ラピスでこの術を沢山使ってたってことだよね。
記憶をなくしても、そのとき使っていた術は覚えてるって不思議だよね」
リヴァル:
「……それもそうだな」
ローザ:
「! もしかして、記憶を取り戻す鍵になるかな!?」
リヴァル:
「さぁな。昔のお前が、どういう経緯でラピスを使ってたかにもよるんじゃねぇの?」
ローザ:
「そう、だよね……」
シィク:
「まぁローザ、地道に行こうよ。ね?」
ローザ:
「シィク…。うん! そうだね。 ありがとう!」